鳳凰は、欧米では東洋のフェニックスとみなされ、火の鳥とも呼ばれる。2016年、火の国・熊本で大きな地震があった。内野も被災者の一人だ。不死鳥のように復興するように祈りを込めて編み組んだという。
●写真の作品は、「鳳凰」(2016年)の部分。願いを込めて、伝統を編み、モダンを結ぶ。そんな内野ならではの水引の新しい世界と祈りがこの作品「鳳凰」に凝縮している。
遠藤が作品によく用いるモチーフの一つは、「雪の結晶」。卵の殻のなんと半分以上が大胆かつ丁寧にカットされ、繊細な装飾が施されている。構想に1ヶ月、制作にさらに1ヶ月。華奢な卵の殻が、遠藤の根 気と集中力によって、華美なアートに生まれ変わる。
●写真の作品は、「スノーオブジェⅠ」(2013年)。このスノーシリーズにおいては、装飾にスワロフスキーやゴールドコード、レース等を用いている。
想像したことはないだろうか? もしも、大好きなドラマや映画、アニメのなかに、自分も入っていけたら、と。もちろん現実には不可能だが、立体間取りアーティストのタカマノブオはあきらめなかった。「映像に出てくる主人公の家の断片を徹底して集めることで、本物に限りなく近い住宅模型は作れるのではないか」と。●写真の作品は「くるま菓子舗」(2012年)。※映画「男はつらいよ」の団子屋セットを模型化したものです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」を題材とした中山の作品(同作品名、2009年)。登場人物の忠誠心や驚き、悲しみや動揺といった心の奥にある動きまで、動物に置き換え、紙だけで見事に表現しているのがわかる。また、よく見ると人間が一人いる。
●中山は、この作品で「第19回紙わざ大賞」大賞を受賞している。
本池作品の最大の特徴は、革の人形にまるで血が通っているのかと思わずにはいられない緻密な作りと、細部への徹底したこだわりにある。一人ひとりのキャラクターが生き生きと表現されていることはもちろん、観る者に人形同士のあたたかな関係性が伝わってくる。
●写真の作品は「登校中」(1995年)。あくびをする男の子、それを笑っている女の子。予習に余念のない男の子、そしてそれらをあたたかく見守っている校長先生。みんな、いいこだ。