あと10日です、7/8(金)「神の手●ニッポン展@名古屋」まで。 本日は参加アーティストの中から、ビーズの織姫・金谷美帆さんを紹介します。
今回、金谷さんは代表作9作品を展示します。
メインとなるのは、総ビーズ織りの和衣裳「秋来」でしょうか。
能楽師・辰巳満次郎氏の目に留まり、実際に舞台衣裳として採用されて、実際の能舞台でお披露目されています。能の長い歴史の中で、ガラス製の能衣裳が能舞台で着用されたのは今までありません。これからも、おそらくないことでしょう。
まず、作品全体を離れて眺め、その構図の素晴らしさを目に焼き付けてください。
そうして、許す限りに近づいてみて、一粒一粒、確かにビーズで織られていることを確かめてください。気が遠くなるような、総ビーズ約165万粒の作品。どんな想いで織っていったのでしょうか? そこに込められた時間を想像してみてください。
もう一つ、今回注目すべき作品は、「ビーズ織り飾り扇子<原爆ドーム>」でしょうか。
扇子に仕立てた4部作の一つで、折しも@名古屋開催中に8月6日は訪れます。かつて、70年間は草木も生えることはないと言われていた広島の街に今、川は流れ、緑は生い茂っています。その力強い自然と、原爆ドームとの対比。あなたは何を感じるでしょうか?
金谷さんは述べています。
「原爆投下後、70年間は緑が育たない、とされていた広島。いま元安川の畦は豊かな緑に覆われています。人間同士がいくら争い合って自然を破壊しても、自然は再生していきます。そんな<自然の偉大さ><生命力の強さ>をこの作品に込めました」。
また、エントランスには作品「フィボナッチの薔薇」が展示され、撮影することができます。
フィボナッチは、13世紀イタリアの数学者です。「フィボナッチ数列」や「黄金比」で検索してみてください。
金谷美帆さんが、「小さくて可愛らしいもの」というビーズの既成概念にとらわれることなく、いろんなことにチャレンジしている一端を垣間見ることができるでしょう。そうして得た知識をベースに作品を眺めてると、きっと発見があるはずです。あなたならではのアングルで、作品を撮影してみてください。
また金谷さんが開場入りし、作品紹介や思い入れ、苦労話までを語るギャラリートークは、以下のスケジュールで予定しています。ファンの方はぜひ。(写真は高知県立美術館でのギャラリートークの様子です)
7/ 8(金)14時~
7/23(土)24(日)①13時~ ②15時~
9/ 4(日)14時~
※都合により変更となる場合がありますこと、予めご了承ください。
金谷さんの作風や作品を紹介したYouTube動画もぜひご覧ください。(数分です)
https://www.youtube.com/watch?v=lHTFvefGEyc
先日、金谷さんは、世界中に8,000人の読者がいるビーズのメールマガジン「My Lovely Beads」が主宰した「FASHION COLORWORKS 2016 BEADING CONTEST」で、7回目にして日本人としては初めての審査員に選ばれ、審査員として参加したそうです。
日本の金谷美帆から、世界のMiho Kanayaへ。前売券もまだ間に合います。
http://tokai-tv.com/events/kaminote/
明日は、遠近法の匠・島木英文さんを紹介します。
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