いよいよ本日10時より「神の手 ● ニッポン展 Ⅲ」がホテル雅叙園東京の百段階段にて開催。
エレベーターを降りると、
谷川俊太郎氏が神の手アーティストのために書き下ろした詩がお出迎え。
この素晴らしい詩を楽しむことから神の手 ● ニッポン展は始まります。
続いて、第一期 ● 神の手アーティスト、
ビーズの織姫・金谷美穂さんの総ビーズ織り和衣裳「春曙」がご挨拶。
ビーズ数165万2000粒。制作に延べ3年かかったそうです。
そして百段階段に入って最初の十畝の間は、
シャドーボックスアーティスト大橋禾苗さんの展示。
欧米諸国で数々の賞を受賞した大作から、初心者向けの小作品まで、
シャドーボックスアートとはどんなアートか?
その魅力と魔法のすべてが俯瞰できる一大展示となっています。
続いて漁樵の間では、立体切り文字アーティスト笹尾真さんの展示。
平面であるはずの文字が、紙の中から浮き上がったり、
飛び出たり、零れ落ちたりする奇妙さや、
どこか落ち着かない感覚。その不思議さをお楽しみください。
続いて草丘の間は、神の手第一期ならびに第二期のアーティスト〜
情景王・山田卓司さん、遠近法の匠・島木英文さん、紙の魔術師・太田隆司さん、
郷愁の箱庭師・タカマノブオさんの作品が肩を並べる豪華な一室。
東京では初公開となる作品もあります。どうぞお楽しみに。
続いて静水の間では、現代切絵アーティスト中村敦臣さんの作品群。
従来の切絵の世界にはなかった異素材との組み合わせやPOPさ、
そして見つめるほど浮かび上がってくるテーマ性。
技術も凄いのですが、そのことに溺れることなく
独自の世界を切り開いていく敦臣WORLDをご堪能いただけます。
そして星光の間では、組み木絵アーティスト中村道雄さんの一室。
奇しくも本日は、宮沢賢治氏の童話を中村道雄さんが組み木絵で描いた
ロングセラー「よだかの星」が出版されて、ちょうど30周年の日。
作品とともに組み木絵の絵本や材料も展示されています。
https://www.amazon.co.jp/よだかの星-日本の童話名作選-宮沢-賢治/dp/4039633806/
続く清方の間は、神の手第一期ならびに第二期のアーティスト〜
紙の建築家・HIROKOさん、立体切り絵のプリンセス・SouMaさん、
ペーパーアートの妖精・中山ゆかりさん、レザーアートの第一人者・本池秀夫さん、
至宝の編み組みアート・内野敏子さん、エッグアートの玉手箱・遠藤一恵さんの展示。
初公開となる作品も多数あります。
*HIROKOさんの作品はレプリカ展示となります。
そして最後を飾る頂上の間は、ペットボトルアートのパイオニア本間ますみさんの息を呑む作品。
圧巻は、孔雀でしょう。
捨てられるはずのペットボトルが、ここまでアートになれるのか?
その美しさと、博物館でも常設展示されるリアルさに、きっと驚かれるはずです。
また、本日12/1と12/4〜12/8の平日6日間、
神の手 ● 第3期アーティスト5名の直筆サイン入り公式図録を
毎日先着5名様に定価にて限定販売いたします。(税込1,080円)
なお、今回の「神の手 ● ニッポン展 Ⅲ」では、写真撮影が行なえます。
*ただしフラッシュ撮影や三脚を立てての撮影は禁じます。
神の手アーティストたちの人間技とは思えない神業をSNS等で広めていただけましたら、
こんなにうれしいことはありません。
よろしくお願いいたします。
おかげさまで「神の手●ニッポン展」@名古屋は、好評のうちに幕を下ろしました。ありがとうございます。
次は、九州へ。
「神の手●ニッポン展」@宮崎は、今週末の9/10(土)から、
みやざきアートセンターにていよいよ開幕します!
お得な前売券は9/9(金)まで購入できますので、ぜひお近くのプレイガイドへ。
http://www.miyazaki-ac.com/kaminote/index.html#playguide
オープニングには、ビーズの織姫・金谷美帆さんと、
遠近法の匠・ 島木英文さんが駆けつけ、
ギャラリートークを開催します。どうぞお見逃しなく!
以下の写真は、@名古屋での島木さんのギャラリートークの様子です。
金谷美帆 & 島木英文ギャラリートーク: 9月10日(土) ①13:00~ ②15:00~
※ギャラリートーク終了後、ご希望の方にはトークを行った作家が、4階グッズコーナーでご購入いただいた図録や関連書籍にサインを行うそうです。
会場となる「みやざきアートセンター」についても補足しておきましょう。
「みやざきアートセンター」は、2009年8月竣工。子どもから大人までが<本物の価値に触れ合える場所>として、中心市街地活性化のシンボルになることを目指したそうです。
環境演出として、カラーパレットやデザイナーズチェア等を配置し、多くの色、素材や仕上げ、形を空間全体に散りばめることで、アートを鑑賞するだけではなく<自ら創作する意欲を刺激する空間>も同時に目指したと聞きます。
http://www.tanseisha.co.jp/service/works/53819
建築物としても高い評価を受け、「ディスプレイデザイン賞2010」入選、「第44回SDA賞」入選のほか、<公共用途の建築物・空間>分類で「2011年度グッドデザイン賞」を受賞しています。
http://www.g-mark.org/award/describe/38053
そうした素晴らしい空間のなかで、「神の手●ニッポン展」@宮崎は開催されます。
今回の会場は、4階・5階の2フロア。
会場入口は、5階となりますので、どうかお間違えのなく。
5階でエレベーターを降りると右手に第1会場となるアートスぺース3が。
ここでは、神の手●ニッポンのコンセプトの他、谷川俊太郎さんが書き下ろしてくださった詩、病気療養中のため、レプリカ展示とさせていただいている紙の建築家・HIROKOさんの作品、そして遠近法の匠・島木英文さんの作品が展示されています。
第1会場を出て、次の第2会場へと向かう途中には、「撮影OK」のコーナーが。
ここでは、6アーティストの6作品を自由に撮影することができ、撮した写真や動画をTwitterやFacebook等のSNSやご自身のblogに投稿することができます。
続いて第2会場のアートスペース2へ。ここには立体切り絵のプリンセス・SouMaさん、そして紙の魔術師・太田隆司さんの作品が展示されています。
そして、階段を降り、第3会場となるアートスペース1へ。天井高6mを誇るこの会場には、情景王・山田卓司さん、ゲストアーティストであるレザーアートの第一人者・本池秀夫さん、ビーズの織姫・金谷美帆さんの作品が展示されています。
また、多目的室には、映像コーナーを設け、神の手アーティストそれぞれの作風や作品に対する思いを映像化した全20分弱の映像を常時流しています。
また、神の手ニッポン展事務局が制作、日本のものづくりスピリットを古代から明治まで俯瞰した「日本のものづくりDNA」のパネル展示も行っておりますので、ぜひご覧ください。
安部朱美さんは新作「女三代 機の音」を含む11作品を展示します。
代表作は「宝鏡寺門跡人形展50周年記念公募展」にて大賞、「米子市文化奨励賞」を受賞し、2010年の国民読書年ポスターに起用された作品「かあちゃんよんで」でしょうか。
「かあちゃんよんで」
縁側で、母の読み聞かせに耳を傾ける子供たち。
長男らしき子は正座して耳を澄ませている…。
台上の本は学校の宿題だったのだろうか?
次男らしき子は本の内容をすべて理解できない年頃かもしれない。けれど物語の続きが気になる様子だ…。
長女は母に甘えている。きっと母の朗読する声が好きなのだ。
そして乳をもらった赤子は、母の声を子守歌にこくりこくりとしている…。
安部朱美さんは、
「きずな」をテーマに、昭和30年代の家族の姿を石粉粘土人形で表現してきました。
素晴らしいのは何といっても一人ひとりの表情の豊かさでしょう。
安部朱美さんは、
「泣いたり笑ったり、どういうふうに表情筋が動くか、というところを、写真をスクラップしたり、自分で鏡を見て」研究しているそうです。
「或る夏の日」
「流し雛」
「ちゃぶ台囲んで」
詩人・谷川俊太郎さんは、安部朱美さんの作品からインスピレーションを受け、いくつかの詩を書いています。
笑いあった 言いあった 黙りこくった 手を出した
どんなときも断ち切れない気持ち
遠く離れても通じている気持ち
絆は網の目のように私たちをむすぶ
安全ネットのように私たちを受け止める
(「家族」谷川俊太郎)
ひとりをひとりにむすび
ひとりをひとりにからませ
ときにひとりとひとりをしばる
みえないうんめいの いと
ひとからひとへ めぐりつづけるエネルギー
あいしあうものを きずなはむすぶ
にくしみあうものを きずなはむすぶ
みしらぬものどうしすら きずなはむすぶ
ひとりではいきていけない わたしたちのいのちづな
きずな
(「きずな」谷川俊太郎)
また安部朱美さんが開場入りし、作品紹介や思い入れ、苦労話までを語るギャラリートークは、以下のスケジュールで予定しています。ファンの方はぜひ。
7/ 8(金)14時~
8/20(土)21(日) ①13時~ ②15時~
9/ 4(日) 14時~
※都合により変更となる場合がありますこと、予めご了承ください。
また、自身のBlog「人形作家 安部朱美 Blog~風のささやき」で新作「女三世代~機の音」の製作過程を綴られています。
「数年前から気になっていた一枚の写真、何気なく見ていた本に載っていた。
大きな糸車を回しながら糸紡ぎをしている、おばあさん。
この味のある おばあさんを創りたいと、図書館などに行って資料を探しているうちに、
機織りしているお母さんと、女の子もつくりたい・・・」
また、ページトップのMessegeには
「人形創りはいつの頃からか、自分の内面を探る作業ではないかと思うようになりました。 語り過ぎず、創り過ぎず、余白を作っておきたい。 観て下さる方、それぞれの想いを重ねてもらって人形が完成すると思うから」とも。
続きはBlogでどうぞ。
http://abeakemi.blog.fc2.com
安部朱美さんの作風や作品を紹介したYouTube動画もぜひご覧ください。(数分です)
https://www.youtube.com/watch?v=J6kz2C3ctd0
お得な前売券も今なら間に合います。
http://tokai-tv.com/events/kaminote/
*
明日は、ポップアップアーティストのHIROKOさんを紹介します。
HIROKOさんは現在病気療養中であり、神の手ニッポン展@名古屋ではオリジナル作品の展示はありませんが、レプリカ展示や著書の販売は行います。
また、JAL国際線でHIROKOさんのインタビュー映像が機内上映されるというNewsも! お楽しみに!
ビーズの織姫・金谷美帆さんのブログによりますと、
本日、谷川俊太郎先生が「神の手ニッポン展」にご来場されたようです!
谷川俊太郎先生は「神の手ニッポン展」開催に際し、
「もし神に」という素晴らしい詩を書き下ろしてくださいました。
谷川先生、ありがとうございます。
金谷美帆さんのブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/artbead/archives/51983107.html
谷川俊太郎先生「もし神に」の特集ページはこちら。
http://kaminote.org/special
Web巻頭を飾る、谷川俊太郎氏から寄せられた詩「もし神に」。
その詩が生まれた背景とは?
そして村上春樹氏の小説の英訳でも知られる
アルフレッド・バーンバウム氏はどう翻訳したのか?
また腐心したポイントとは?
ぜひ、ご一読ください。
http://kaminote.org/special